Science Translational Medicineに掲載されます
私が米国在住時代に、スタッフに成ってから初めて立ち上げから任された仕事がScience Translational Medicineに掲載される事となりました。本論文の内容は2012年11月から2018年6月まで米国マサチューッセッツ州ボストンにあるTransplant Center, Department of Surgery, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical Schoolに勤務していた際の、『移植後の免疫抑制剤投与を無くす:免疫寛容誘導』を目標とした前臨床試験結果です。コンセプトをスイスの研究室のネズミの実験結果から得て、大動物(サル)の腎移植モデルを用いて現在血液悪性腫瘍の臨床現場で用いられている薬剤を用いて免疫寛容の誘導をする事が出来ました。論文をPublishまで持って行ってくれた同僚に感謝です。早く移植患者が移植後に免疫抑制剤を内服しなくてもよい時代が来る事を切に願います。
今後も日本・米国で得た貴重な経験・知見を『洞爺協会病院』にて同僚と共有し、協会病院からのメッセージを社会に発信出来る様に、発表・論文等の生産を継続して行きたいと思います。また、これからも洞爺湖町・西胆振・胆振の医療・福祉に様々な活動を通して貢献して行く所存です。
院長 大浦 哲